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野沢和弘コラム
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野沢和弘/社会福祉法人 千楽 副理事長
静岡県熱海市出身。1983年早稲田大学法学部卒業、毎日新聞入社。いじめ、ひきこもり、児童虐待、障害者虐待などを報道する。論説委員(社会保障担当)を11年間務め、2019年10月退社。現在は植草学園大学副学長・教授、一般社団法人スローコミュニケーション代表、東京大学「障害者のリアルに迫るゼミ」主任講師、社会保障審議会障害者部会委員、障害者政策委員会委員なども務める。
重度の知的障害(自閉症)の子がいる。浦安市に住んでいる。
主な著書に「スローコミュニケーション~わかりやすい文章、わかちあう文化」(スローコミュニケーション出版)、「なんとなくは、生きられない。」「障害者のリアル×東大生のリアル」「条例のある街」(ぶどう社)、「あの夜、君が泣いたわけ」「殺さないで~児童虐待という犯罪」(中央法規)、「わかりやすさの本質」(NHK出版)、「福祉を食う~虐待される障害者たち」(毎日新聞社)「なぜ人は虐待するのか」(Sプランニング)など。
代表メッセージ
「NPO法人 千楽 chi-raku」の理事長 岸田 宏司からのご挨拶になります
ご挨拶
わたしたち「千楽chi-raku」は「どんな障がいがあっても、高齢になっても、住み慣れた地域で安心して暮らせる」ことを目標として2006年6月に設立されました。千楽chi-rakuという名前は「千葉を楽しく、今より千倍楽しい街にしたい」という思いから「千」と「楽」をとって、「千楽chi-raku」となりました。
人にはそれぞれの個性があり、幅があります。わたしたちは人々の幅を認め、尊重して受け入れられる社会が豊かな社会であると考えています。
障がいも人の幅のひとつです。私たち千楽chi-rakuは、障害者支援の専門的な知識と技術をもってその人と家族に寄り添いながらその人らしい生活を千葉で実現することを目指しています。
わたしたち職員は法人の設立に当たって、障がい者が安心して暮らすためのさまざまな取り組みをしてきました。
そのひとつに障がい者の就労支援があります。ひとりひとりの障がい者に応じてできる仕事を考える就労支援です。もちろん既にある仕事をできるように障がい者がスキルアップすることも大切にしつつ、「この人ならこんな仕事ができるのではないか」、といろいろと試行錯誤を繰り返しました。
トマト栽培とトマトソース缶詰の製造は最初に取組んだ障がい者のための「仕事づくり」への挑戦です。農作業には仕事の幅が広い点に着目しました。トマトソースは和洋女子大学とコラボレーションし、製造過程を工夫して障がい者が仕事できる加工法を考えました。たとえば収穫したトマトを冷凍することで、皮むきと芯取りを安全にできることを見つけました。農作業と缶詰加工の過程で障がい者が主体的にできる仕事を探す取り組みです。
これらの取り組みが千楽chi-rakuの原点であり、現在提供しているさまざまな活動に繋がっています。これらの活動の中心に「障がい者を中心に社会を点検しよう」と言う精神があります。その精神を具体化するために千楽chi-rakuには個性と能力に溢れたスタッフが集まっています。人がその人の個性や幅を活かせる社会を目指して千楽chi-rakuはこれからも活動して参ります。地域のみな様の温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
NPO法人 千楽chi-raku
理事長 岸田 宏司
プロフィール
岸田宏司/千楽chi-raku 理事長
昭和31年生まれ。京都府出身。 現在、特定非営利活動法人千楽 chi-rakuの理事長を務める。和洋女子大学の学長でもあり、専門は老年学、高齢者介護、ケアマネジメント等。主な著書に、『利用者ニーズに基づくケアプランの手引き-星座理論を使って-』(中央法規出版 平成12年2月)、『評価が変える介護サービス―与えるサービスから選ばれるサービスへ』 (法研 平成15年7月)